PSO2 ファンタシースターオンライン2 攻略 Wiki

まず、彼の姓は上述の通り桐ヶ谷だが、桐ヶ谷家の実子ではない。出生名は《鳴坂和人》であった。
交通事故で両親を失った後、叔母夫婦である桐ヶ谷家に引き取られ実子同然に育ったのだが、義母の影響もあり幼いころからIT技術の才を見せていた彼は10歳の時に住基ネットからその事実に辿り着いてしまう。
家族が本当の家族でなかったショックから《目の前の相手が本当は誰なのか》という疑念に駆られるようになった結果、仮面を被ることが当たり前のネットゲームに耽溺するようになる。
そんな彼がちょうど実用化され始めたVR技術に惹きつけられ後にSAOの虜囚となるのは、ある意味必然であった。

デスゲーム開始直後、MMORPGの常である《リソースの奪い合い》を意識し、結果的に残りのプレイヤーを見捨てる形でベータテスト時の知識・経験を元にいち早く自己の強化に邁進。そのことを負い目に感じつつもトッププレイヤーの一人に上り詰めた。
その後、最初のフロアボス攻略で死者が出た結果、ベータテスターと新規プレイヤーの確執が表面化する事態になってしまい、場を収めるため自ら悪名を被って攻略集団の中で孤立してしまう。
それでもアスナをはじめ理解者がいたことや攻略集団が二大派閥に分かれたことで辛うじて一人にならずに済んでいたのだが、攻略が4分の1地点に達した段階で攻略集団が半壊。
立て直しの際それまでコンビを組んでいたアスナが攻略を指揮する側に回ってコンビを解消したことにより、以後ソロプレイを貫くこととなる。
さらに孤独の中で他人の温もりを求め、レベルを隠してボリュームゾーンのギルドに混ざった結果彼らを全滅に追いやってしまい、一時期完全に自暴自棄に。
しかし、アスナとの関係が改善したことをきっかけに徐々に前向きになり始め、紆余曲折を経て結ばれたことで出自に端を発するトラウマだけはひとまず解消した。

だが、彼には《周りで起こった不幸を自分のせいと思い込む》という悪癖があり、全滅させてしまったギルドの件はもちろんのこと、止むを得ず殺してしまったPKer(=積極的殺人者)3人のことは特にその後も彼を蝕んでいる。
《ガンゲイル・オンライン》でのプレイヤー変死事件の調査にあたって件のPKについて正面から突き付けられる形となり、一時恐慌状態に陥った。
さらに新型人工知能開発用の実験用VRワールド《アンダーワールド》においては初めて得た同世代で同性の親友、ユージオを戦いの中で死なせてしまい、最大級の自責の念に駆られていたところで折悪くダイブ機器にトラブルが起こり、
自己破壊衝動が増幅された結果魂の中枢ともいうべき部分を損傷して廃人状態になってしまった。
最終的に回復したものの、すべてが終わった後も傷は癒えていない。

実は《ザ・シード連結体》が並行世界を超えたのはこれが初めてではない。
「千年の黄昏」では原作「アリシゼーション編」のキャラクターが先行登場したが、彼らは並行世界から飛ばされてきていた。
「アリシゼーション・リコリス」のDLC(未配信)の公式サイトのあらすじでは、本作では生存しているユージオの原作ルートにおける死をキリトが夢という形で垣間見るという。